今日の趣き -blog- 2024.11.022025.03.30 1300年の歴史、東大寺に秘められた美の世界 奈良公園のあちこちにいる鹿は、人慣れしていますが飼育されているわけではありません。奈良公園に生息する鹿は国の天然記念物に指定されている野生動物です。奈良時代末期(8世紀後半)に成立したとみられる最古の和歌集である万葉集には、実際に鹿がいたことが書かれ、春日大社に祀られている「武甕槌命(たけみかづちのかみ)」が白いシカに乗ってやってきたという伝説があります。東大寺は「奈良の大仏・・・2025.03.29 春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 太陽が春分点を通過する瞬間を含む日は「昼と夜の長さが同じになる日」といわれ、この日が春分の日(しゅんぶんのひ)です。この日を境に昼がだんだん長くなっていき、夜が短くなり、春の訪れを実感する季節の節目となる日です。しかし、厳密にいうと、春分の日は、実際には昼の方が少し長くなります。季節の変化を表す二十四節気のひとつで、 冬が終わりを告げ春の訪れが感じられるこの日を、昔から人々は自然・・・2025.03.20 針供養は事八日の行事、「事始め」「事納め」の特別な日針供養は、折れたり、錆びたり、曲がったりして使えなくなった縫い針を集めて社寺に納めたり、豆腐やこんにゃくなどの柔らかいものに刺したりして縫い針を供養する行事で、2月8日または12月8日に行われます。毎日裁縫をしている人も、この日は裁縫を休んで針の供養を行います。裁縫に欠かせない針に感謝すると同時に、裁縫がもっと上手になるようにと願います。東日本では2月8日、西日本では12月8日に行う・・・2025.02.27 節分とは? 豆まきの由来・鬼のパンツ柄にまつわる歴史「鬼は〜外! 福は〜内!」節分(せつぶん)は「季節を分ける」季節の変わる節目の日をいい、立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日、1年に4度ありました。中でも大寒の最終日である立春は、日本では厳冬が明けて草木が芽吹くとして尊ばれたため、立春は1年の始まりとして、次第に節分といえば春の節分のみを指すようになっていきました。節分は1年が始まる前日、すなわち大晦日(おおみそか)に相当する日・・・2025.02.02 勤労感謝の日の由来は、秋の実りを感謝する伝統の祭り一年最後の祝祭日となる「勤労感謝の日」ですが、さて、どんなお祝いをする日なのでしょうか。勤労感謝ですから、働く人に感謝をする日とされるので、子どもの頃は、家族のために働く父親に感謝する日だと思っていませんでしたか。確かにそういう面はありますが、実は勤労感謝の日の由来は父親への感謝とは少し違うところにあります。日本では、古来より食料の生産、農作物の収穫は人々の生活を支え、国家とし・・・2024.11.21 酉の市は、威勢よく「縁起熊手」を売る、年末の風物詩酉の市は、11月の酉の日に、浅草の酉の寺をはじめ関東各地で行われる、開運招福・商売繁盛を願う祭りです。 江戸時代から続く年中行事で、正月を迎える最初の祭りとされていました。「トリ」が「取り込む」につながるところから、商売繫盛の縁起を担ぐ動物ともいわれています。酉は「とりこむ」という連想から、商売でお客様を取り込もうと、酉の市では、縁起物の「熊手」が売られます。福や財を「かき込む・か・・・2024.10.20 揺れ動く曳山の巨体が駆け抜ける、勇壮な唐津くんち九州北部の秋まつりのひとつで、14台の曳山(ひきやま)と呼ばれる漆塗りの山車を、町の人が「エンヤー、エンヤー」「ヨイサー、ヨイサー」の掛け声で引いていきます。曳山の形はどれも異なり、獅子や兜、亀や鯛などの形をしていて、和紙や漆、金箔などで仕上げられた世界最大級の乾漆造の美術工芸品です。重陽の節句の旧暦9月9日を指す「供日(くにち)」が由来で、「おくにち」がなまって「くんち」という呼・・・2024.10.20 秋の京都は「時代まつり」、千年の都の歴史を練り歩く時代祭は、平安神宮の大祭です。平安遷都1100年を記念して、明治28年(1895)に始まりました。明治維新時代から平安京の造営された延暦時代まで、時代時代のスタイルに扮して、約2000人の市民が京都のまちを練り歩く時代風俗行列がみどころです。東京遷都によって、多くの人たちが京都を離れ、人口は激減しました。京都市民は伝統都市の復興、改革への意欲に燃え、立ち上がります。博覧会の開催は、京都の勧・・・2024.10.14 川越まつり、山車の囃子と舞、小江戸の風情を楽しもう川越まつりは、毎年10月の第3日曜日とその前日の土曜日に行われる関東三大祭りのひとつです。国の重要無形民俗文化財やユネスコ無形文化遺産にも登録されています。「蔵造りの街並み」や「時の鐘」など、古き良き日本の情緒が残る小江戸・川越は、 人気の観光地として日々にぎわいを見せています。江戸の「天下祭」を今に再現した山車行事が特徴の、絢爛豪華な山車が町中を曳行します。川越藩主の松平信綱が、・・・2024.10.10 旧暦10月の出雲は神在月、全国の神々を迎えての大祭 出雲大社の祭神である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、「出雲の国造りをし、日本誕生の礎を築いた国津神の主宰神」とされています。ヤマタノオロチを退治した須佐之男命(すさのおのみこと)と並び、「古事記」「日本書紀」の神話に登場する代表的な神です。「古事記」では須佐之男命の六代後の子孫、「日本書紀」では須佐之男命の子ともされています。高天原を治めていた天照大御神(あまてらすおお・・・2024.10.02 澄んだ夜空の月と星を眺める、秋分からの夜長の楽しみ秋の星座は、明るい星が少なくなり、ややさびしい印象になります。それでも、宵の口にはまだ夏の星座が西に見えていますし、深夜には冬の星座ものぼってきます。また、秋の夜空には、見ごたえのある星雲や星団がたくさんあります。秋の夜長には、双眼鏡や天体望遠鏡を用意して、じっくりと星めぐりを楽しんでみてください。二十四節気の「秋分」は、「春分」と同じく、昼と夜の長さがほぼ等しい日といわれ・・・2024.09.18 「中秋の名月」 十五夜の月を愛でながら、宴を楽しむ太陰太陽暦(旧暦)では、月の満ち欠けをもとに日付が決められ、毎月15日の夜が十五夜です。月見をするのは8月の十五夜のことが多いため、特別に、旧暦の8月15日の夜の月を「十五夜の月」といい、「中秋の名月」と呼んでいます。旧暦8月15日を「中秋」、旧暦の8月を「仲秋」といいます。旧暦では、1月〜3月を春、4月〜6月を夏、7月~9月を秋、10月〜12月を冬とし、旧暦8月は秋の真ん中なので仲秋と呼ばれ・・・2024.09.13